Oライン脱毛は、衛生面や美容面で多くのメリットをもたらしてくれますが、デリケートな部位への施術であるため、肌トラブルのリスクもゼロではありません。施術後に起こりうるトラブルの種類とその原因、そしてそれらを未然に防ぐための対策について、正しい知識を身につけておくことは非常に重要です。安心して脱毛を進めるために、しっかりとポイントを押さえておきましょう。最も一般的に見られる肌トラブルは、施術後の赤みやヒリヒリ感です。これは、レーザーや光の熱エネルギーによって肌が軽い火傷のような状態になるために起こる正常な反応であり、ほとんどの場合は数時間から数日で自然に治まります。この症状を悪化させないためには、施術後のクーリング(冷却)と保湿が何よりも大切です。クリニックやサロンでも冷却ジェルなどでケアをしてくれますが、自宅に帰ってからも冷たいタオルで優しく冷やしたり、低刺激の保湿剤を塗ったりすることで、肌の鎮静を促すことができます。次によくあるのが「毛嚢炎(もうのうえん)」です。これは、毛穴の奥に細菌が入り込んで炎症を起こし、ニキビのように赤く膿を持ってしまう症状です。脱毛によって肌のバリア機能が一時的に低下することが原因で起こりやすくなります。毛嚢炎を防ぐためには、施術後の肌を清潔に保つことが第一です。通気性の良い下着を着用し、汗をかいたら優しく拭き取るなど、蒸れやすい環境を避けるように心がけましょう。また、施術後の肌は非常に敏感になっているため、手で掻いたり、強くこすったりする行為は絶対に避けてください。万が一毛嚢炎ができてしまった場合は、自分で潰さずに、施術を受けたクリニックに相談することが重要です。医療機関であれば、抗生物質の軟膏などを処方してもらえます。また、稀に「硬毛化(こうもうか)」や「増毛化(ぞうもうか)」という現象が起こることもあります。これは、脱毛の刺激によって、逆に毛が以前よりも太く、濃く、硬くなってしまう現象です。発生のメカニズムはまだ完全には解明されていませんが、産毛の多い部位で起こりやすいとされています。もし施術を重ねるうちに毛が濃くなったと感じた場合は、すぐにスタッフに相談しましょう。脱毛機の種類や出力を変更することで改善される場合があります。これらの肌トラブルを防ぐための最も基本的な対策は、施術前後のセルフケアを徹底することです。
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